2010年9月1日水曜日

明石小学校のすごいトコ⑤

9月1日防災の日。

明石小学校は100歳以上の歴史を持つ歴史ある学校ですが
現在の校舎は関東大震災後に作られた復興小学校です。

その復興小学校たる所以の関東大震災が起こった防災の火に
また改めて思いを伝えたく。


なんと古いながらにも

明石小学校は安全性が高いのだーーーっ



なんだかお江戸下町風の物言いですが~

役人さん職人さんの心意気で建立されました!
震災がやってきても、子供達を守れるような学校を、
と願いを込めて作られたのです。

再度記述致しますが、現在の明石小学校校舎は
関東大震災後に建立されました。
大正15年、昭和初年の1912年です。
大正12年、関東大震災の後、震災に負けず
なんとしても子供達を守るべく新校舎が建てられた!


明石小学校は幸い中央区では割合と広い敷地に建立することができて、
校庭も広い
そこでコの字型の校舎を広く使うことができます。
校庭までの避難が運動能力の低い子供達でも容易であるのは
低層を可能にするコの字型の造りのおかげですの。

そして階段。
近代の学校建築に比べると幅が広く設計されており、
当然避難の速度が上がりますよね。
さらには階段が各所にあり、四方向から中心の校庭に向って
上層部が部が詰まりにくくなることなく、
速やかに避難可能なのですよー

考えても見てください。
大人ならまだしも子供達が高層の建物で順繰り避難せざるを得ないなんて、
これまずですょね。
今度できるのは四角い5階建てだそうですけども。


でもってそれを形にしてくださった職人さんたちのお仕事。
なんとコンクリートを人力で練ったそうなのです。
お伺いしたところによると、それはもの凄い労力の結晶なのですが
実際水分を多く含んでしまうマシーンでの作業より
より強固なものを作ることが実現されたそうなのです。
所謂職人技であり、感ってやつですね。

だから丈夫で長持ち、戦火も免れたことも重なって
状態が非常によいとされるのですね。
昨今地方で分権されているのですが、
当時の復興小学校は震災後の国家プロジェクト
あっちやらこっちやらから職人さんたちを集めに集めてできた
待望の安全な校舎!
ちなみに、当時は伝染病対策も考慮されており、健康面の安全性も抜群でした。


先日8月28日に84回目のお誕生日を迎えました。


改築を余儀なくさせられている今ですが
戦後復興時代やらバブルやらも終わってますよね。
やれそれ、壊して作れの時代とか。
賢くないですが、正直、
経済を回し豊かな街づくりを目指して欲しい一方、
多角的になんとか察せる中年になりました。
しかしながら稀有な歴史的建造物を守る、
という観点で見ざるを得ないほどの魅力を持ってると思ってしまう。
お金に代えられない価値があるってやつです。

ま、重要文化財級の建築物ですから、専門的にはまだまだいろいろですが。

すごいぞ明石校舎!です。


わたくしのわたくし的な文化的意識を培ったのは
そもそもわが町中央区でした。


「OLD BUT NOT BAD」

校門の取り壊しが始まってしまいました・・・
が、まだ間に合います


投稿者 シミズ